髪の毛は毛包と呼ばれる部分でつくられます。毛包の深いところには毛球があり、毛球は図のように毛母細胞と毛乳頭からできています。
毛母細胞は、毛細血管から運ばれてきた酸素や栄養素をエネルギーにして、増殖や分化をくりかえし、これが上の方へと伸びていくことで髪の毛はつくられます。
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また、毛乳頭はさまざまな物質を分泌して毛母細胞の増殖をコントロールしています。
発毛とは「毛包内の毛母細胞が増殖・分化をすること」です。
つまり発毛治療とは、「いかにして活動を休止している毛包内の毛母細胞を活性化させ増殖・分化させるか」ということなのです。
毛母細胞は通常、どのように増殖・分化しているかというと、毛乳頭から伝達される成長シグナルを受けて増殖・分化しています。
毛母細胞を機能させるには毛乳頭から成長シグナルを伝達する必要がありますが、薄毛でお悩みの患者様の多くは、この成長シグナル伝達が機能していない状態になっています
これには2つのケースがあります。
①DHT(ジヒドテストステロン)が毛乳頭からの成長シグナル伝達を阻害しているケース
これは、男性型脱毛症(AGA)患者様の薄毛の原因です。DHTは男性ホルモン(テストステロン)が5α-還元酵素によって変換させることでつくられ、毛乳頭の成長シグナル伝達を阻害します。
②栄養不足によって、毛母頭が成長シグナルを伝達できなくなっているケース
毛乳頭は、これに分布する毛細血管から栄養を得て活動をしていますが、何らかの原因で毛細血管から栄養を得ることができなくなっていることで成長シグナルを伝達できないケースです。
2つのケースによって治療が異なります
①DHT(ジヒドテストステロン)が毛乳頭からの成長シグナル伝達を阻害しているケース
5α-還元酵素の活動を阻害することでDHTの産生を止め、毛乳頭からの成長シグナル伝達を元に戻すことが治療になります。
これは近年、フィナステリドの発見により実現されました。
②栄養不足によって、毛乳頭が成長シグナルを伝達できなくなっているケース
毛細血管を拡張し、毛乳頭の活動に必要な栄養を届け、毛乳頭の栄養不足を解消することで成長シグナル伝達を元に戻すことが治療になります。これは近年、ミノキシジルの有効性が確認されています。


